こどもの踵の痛み(シーバー病)、その原因は?
スポーツ活動時に「踵(かかと)が痛い」と訴える子どもさんはよくいます。
子どもや若年者における踵痛の最も一般的な原因は「シーバー病」です。
シーバー病(踵骨骨端症)は、成長期の子どもの踵の成長軟骨部に繰り返し機械的ストレスが加わることで生じる過用障害と考えられています。特に8〜15歳ごろのスポーツを行う子どもに多くみられます。
踵骨の後方には「踵骨骨端核」という成長軟骨があります。
成長期にはこの部分がまだ完全に骨化していないため弱くなっています。
●アキレス腱による牽引力
●着地やダッシュによる地面からの衝撃力
これらのストレスが繰り返されることで、骨端部に微細な損傷や炎症が起こり、踵の痛みが発生すると考えられています。

シーバー病の原因の一つとして、急速な成長により筋肉と骨の不均衡が報告されています。
一般的に筋肉の発達は骨の成長よりも遅く、骨の発達は筋肉の緊張を引き起こします。
このため、踵骨骨端部への牽引ストレスが増加します。これがシーバー病の発症を説明する代表的な考え方です。
つまり…
シーバー病は、感染症や腫瘍ではなく、成長軟骨の過用障害(オーバーユース)であります。
シーバー病の多くは成長に伴い自然に軽快し、成長軟骨が閉鎖すると再発しなくなるといわれています。
構造的に弱い成長軟骨に対して繰り返しストレスが加わって発生する障害なので、成長期の子どもにとっては練習量を調整することが発症を予防する上で最も重要だといえます。
加えて、
足首の硬さ(背屈制限)や肥満も発生しやすくなる原因の一つだとも考えられているので、予防のためにはこういったことにも取り組んでいく必要があると思われます。
まとめ
●シーバー病は踵骨成長軟骨の障害である
●筋肉の成長が骨の成長よりも遅いためアキレス腱付着部である踵にストレスがかかる
●発症にはオーバーユースと深い関係がある
●足首の柔軟性や体重管理も予防に効果ありとの報告がある
参考文献

文章:村松

