いわゆる五十肩とは?
ある年齢を境に肩が急に痛くなってきたり、動かなくなってしまうことがあります。
あれ?
もしかして五十肩? と思うこともあるかと思います。
しかし、五十肩という名前は良く聞くけど、
どういった原因で起こるのか?
どういった症状なのか?
どれくらいの期間で治るのか?
など、意外とわからないことが多いかと思われます。
今回は五十肩をテーマに以下の論文をご紹介したいと思います。

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この論文は五十肩に関する臨床ガイドラインであり、今現在わかっている五十肩に関する治療法などの情報が記載されています。
五十肩とは?
五十肩は凍結肩とよばれ、進行性の硬直と能動的・受動的な肩関節可動域の喪失を特徴とする痛みと肩の弱化状態とされています。
原因は?
今現在はっきりとした原因はわかっていませんが、40〜50代に多いとされています。
わかっていることは、糖尿病や甲状腺機能障害を有する患者は五十肩の症状がより重篤で治療抵抗を示す傾向にあるということです。
これらの病期を有する患者はそれぞれの病期の治療も五十肩が重篤化しないために必要となります。
五十肩の病期
五十肩は3つの病期に分かれており、
「炎症期」、「拘縮期」、「解凍期」とされています。
- 炎症期: 徐々に痛みと動きの制限が出現します。2〜6ヶ月続くことがあります。
- 凍結期: 痛みと拘縮が様々な割合で出現します。一般的には炎症が徐々に軽減し拘縮が強く出現します。4〜12ヶ月続くことがあります。
- 解凍期: 炎症と拘縮が徐々に解消していきます。6〜26ヶ月続くことがあります。
ほとんどの症例で12〜18ヶ月で症状が徐々に改善するとされています。
五十肩の治療
- 痛み止め(NSAIDs)
- 手術
- 保存療法(リハビリ)
代表的な治療法に上記のようなものがあります。
この中で一番一般的な治療法が保存療法であり、最大90%の患者で治療が成功するという報告もあります。
もちろん接骨院で行える治療法は保存療法だけです。
しかし、3つの病期それぞれでアプローチの方法が変わるので慎重に病期を見極める必要があります。
さらに、五十肩だと思っていたら他の怪我が隠れていたなんてこともあるので、他の怪我としっかり鑑別する能力が求められます。
また、保存療法で良くならない患者(6〜9ヶ月の保存療法に反応しない)は手術などの外科的処置を行った方がよいとの報告があります。
まとめ
今までご説明したように、五十肩は原因のはっきり分かっていない進行性の障害です。
一度症状が出てしまうと治癒するまでに数ヶ月から年単位での付き合いとなることがほとんどです。その中でも保存療法を行うことで痛みのコントロールを行うことができ、QOL(生活の質)を少しでも保つことに役立ちます。
※希に五十肩が一度の治療で治ったなどのことを聞くことがありますが、おそらく五十肩ではなく他の障害だったのではないかと思われます。
文章:村松

