足関節捻挫に対する最新の臨床実践ガイドライン
臨床実践ガイドラインとは、最新の科学的根拠(エビデンス)基づき、医療従事者と患者が適切な治療を選択できるように支援することを目的に作成されています。
簡単に説明すると、
「この怪我の患者さんには、今のところ科学的にみてこの治療法が最善です」と指針を示すものです。
今現在手に入る情報から作成されているので
将来的には最善が変わるかもしれないですが、今一番確かな治療法を選択することができます。
今回は足関節捻挫(外側)の治療法について
今現在推奨されているものについてお伝えしたいとおもいます。

まず初めにエビデンスについてご説明したいと思います。
エビデンスは6段階に分かれており、
最も高い科学的証拠をA、最も低いものをFとグレード分けされています。(下図を参照)

本研究では多くの項目についてグレード分けされていますが、今回はグレードAと評価されたものの中で特に重要だと感じた項目に絞ってご案内したいと思います。
●外側捻挫の一次予防として捻挫の危険因子(関節が緩いなど)を有する人には、リスクを減らすために予防的ブレース(サポーター等)の使用を推奨する必要がある。
●初期捻挫後の再捻挫の二次予防として、予防的ブレース、バランストレーニング、身体検査で特定された障害に対処し、初めての捻挫患者のその後の損傷リスクを軽減する必要がある。
●急性の捻挫後の保護と最適な負荷として、ブレースやテーピングなどの外部サポートを使用し、患部に徐々に体重をかけるようアドバイスする必要がある。
●急性捻挫後の運動療法として、愛護的な可動域訓練、ストレッチ、神経筋トレーニング、姿勢の再教育およびバランストレーニングを含むリハビリテーションプログラムを実施する必要がある。
●急性捻挫の管理に超音波治療を使用するべきではない。
※治療に用いることの多い電気療法についての記載もあり、こちらはグレードDと低いエビデンスであった。
まとめ
今回は私の独断と偏見で項目を選定させていただきましたが、
この他にもたくさんの重要な項目があります。
結果としては、電気などの物理療法は治療効果については不安が残りますが、
適切な固定や運動療法は効果を示したとのことでした。
当院には日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーも在籍しているため、この様な固定や運動療法(アスレティックリハビリテーション)を得意としています。

患者様によって症状やご要望が違います。
私どもはこの様なご要望にもしっかりとお応えしてしていきます!
足関節捻挫でお困りの方は、
当院で治療をしてみてはいかがですか?
文章:村松

