「養生」という考え方②

前回の投稿で、養生についてお話ししました。今回はこの養生の考えが日本医療の問題を解決するかもしれないというお話しです。

今の日本は国民皆保険制度により、日本国民であれば公平かつ平等に医療サービスを受けられるようになっています。この医療サービスの財源はどこから集めているのでしょうか?答えは、皆さんのお給料です。社会人であれば全員が何かしらの保険に加入し、保険料を支払うという義務になっています。正社員の場合、給料から天引きされているので実感が湧きづらいですが…そして、足りない部分は皆さんの税金から補うという仕組みです。ほとんどが現役世代の人が稼いだお金を財源としています。

日本は超高齢化社会により、莫大な医療費がかかっています。そのため、社会保険料を補填するために税金が増加してくるので、現役世代の負担が大きくなってしまいます。重い負担により若い世代の活力がなくなれば、経済の衰退・少子化といった問題がより深刻化していき、”国のお金”がさらに減ってしまいます。

そして何より深刻な問題は、今の現役世代の方たちが平等な医療サービスを受けることができなくなるかもしれないということです。現行の医療保険制度は現役世代が土台となって、高齢者や病気を持った方を支える形なので、土台となる今の子供たちが減少してしまうと、この制度は崩壊してしまうかもしれません。

病気を予防し、医療費を最小限に抑えることができれば現役世代の負担を減らすことができます。養生は自分自身の健康を手にいれるだけではなく、将来の私たちが適切な医療を受けられる日本を作るための方法になると思います。

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