寝起きは腰が痛いけど、動くと楽になる…なぜ?

患者様の中に、

「朝の寝起きは腰が痛いけど、動いてると段々痛みが引いてくる」

と症状を訴える方を数多く経験します。

日中は腰痛くないのに…朝だけなぜ?

と疑問をお持ちのかたもみえるのではないでしょうか。

その症状の一つにType 1 Modic変化という腰椎の変性が関係しているかもしれません!

● Type 1 Modic変化とは?

1988年のModic先生らが報告したMRI上での脊椎椎体終板の変化を示す分類です。
MRI上で、椎体終板の信号変化のパターンによって3つのパターンに分類されます。

Type 1: 終板の炎症

Type 2: 終板の脂肪変性

Type 3: 終板の骨硬化

この3つのパターンの中で最も痛みを伴いやすいパターンがType 1だと報告されています。

Modic 変化の病因として、

①機械的ストレス、②加齢変性や椎間板ヘルニアによる椎体終板および椎間板への損傷、③微弱感染や自己免疫疾患のカスケードによる組織因子が挙げられます。

この中で私たち治療家が介入できるところは、①の機械的ストレスを軽減することだと考えられます。
繰り返し同じ部位へのストレスは病状の遷延させる可能性があるため、運動療法等によってストレスのかかりにくい動作パターンを獲得する必要があります。(→当院での施術はとても相性がよいです☝️)

機械的ストレスは特に前屈や側屈時に終盤に生じやすいとされています。

朝腰が痛いけど、動いているうちに腰痛が軽減するという人や前屈すると腰が痛いという症状をお持ちの人はもしかするとType 1 Modic 変化をお持ちかもしれません。

現状ではType 1 Modic 変化を確認する方法はMRI撮影しかありません。
上記の症状で長期間お困りの人は、「はなみずき整形外科スポーツクリニック」で精密検査を受けていただくことをお勧めします。

朝の腰痛や前屈などで腰痛が出現する人は、
痛みの原因もハッキリさせて、病因に対してしっかりとアプローチを行いましょう!

参考文献
添田沙織,他.トップアスリートの慢性腰痛と Type 1 Modic 変化の分布.J. Spine Res. 2024. 15: 827-832,

文章:村松

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