膝の成長痛には筋トレが有効的!?
膝の成長痛で代表的なものにオスグッド・シュラッター病(OSD)があります。
OSDは成長期の子どもに多く見られ、膝蓋腱の付着部に炎症が起きている状態です。運動をよく行う青年の10人に1人が罹患すると言われています。
OSDの原因は不明ですが、膝に負担のかかる運動中や運動後に痛みが悪化します。
OSDは一般的に12〜18ヶ月以内に解決するとの報告があり、リハビリでは安静やストレッチなどの保守的な内容を行うことが多いとされています。
OSD膝と健常な膝の筋力を比べた研究によると、OSD膝の方が膝伸展筋力(膝を伸ばす)が低下していたの報告もあります。
しかし、保守的なリハビリだけでは痛みは取れても膝伸展筋力が戻るとは限りません。
OSDに対する筋トレを行なった研究報告は少ないですが、今回はひとつ研究を紹介いたします。

● 介入
OSDを持つ51人の青年(51%が女性、10〜14歳)に対して
オールボー病院(デンマーク)が作成したOSDに対するプロトコル(Quit Knee pain-Osgood Schlatter)を
12週間行い最後に7段階のリッカート尺度を用いて評価された。
● 結果
・12週間後、80%が成功した結果を報告し、12ヶ月後で90%に増加しました。
・12週間で16%が競技復帰し、12ヶ月で69%に増加した。
・12週間で膝伸展強度、股関節外転強度、ジャンプ高が改善された
まとめ
今回ご紹介した研究は、対象者が少ないのでまだまだ研究が必要な分野かと思いますが、
OSDを対象に筋トレを行なった貴重な研究です。
痛みが取れるまで漠然と保守的な治療を行うのではなく、痛みに応じて筋トレをすることを確認することができました。
行動内容や痛みによってその人の状態を把握しながら筋トレを行うことができるので
病態や現在の状態を把握するのにとても有効的ではないかと感じます。
また、練習復帰の基準などもあり患者様が現状理解と目標とする内容を我々と共有できるので、
納得のいく運動療法を提供できるのではないでしょうか。
当院ではこういった研究を参考に、様々な運動療法を取り入れて
皆様の競技復帰をサポートしております。
文章:村松

