「養生」という考え方①

明けましておめでとうございます。2023年もはなみずきアスリートラボ鍼灸接骨院をよろしくお願いいたします。

今回は、東洋医学の基礎となる「養生」についてお話しします。
養生(ようじょう)とは「生命を養う」ことであり、「病気になってしまう習慣や体の状態を改善し、健康になるための働きかけを続けていく」という意味があります。この考え方は現代の日本医療において非常に大切な考え方になると思います。

人間が正常な生理機能(生きるために必要な機能)を発達させるには、栄養・運動・休息のバランスをとる必要があります。このバランスが崩れた時に、人間は様々な失調・病気に罹りやすくなります。栄養が偏って暴飲暴食を続けると糖尿病や高脂血症になり、運動不足が続くと筋肉が衰えて整形外科疾患(変形性関節症など)につながります。

現代では生活習慣病を改善させるために栄養・運動・休息の3つのバランスを整えましょうという考えが浸透してきていますが、東洋医学における養生も同じような考え方で健康を目指しています。人は、心・体・運動・休養の4側面がバランスよくなると、生命力が強くなり健康になると考えています。心と体は表裏一体であり、体に直結する要素として食事があげられています。

今の日本は多くのストレスが身体に影響し、不健康になるリスクが高い状態です。まともな食事や休息が取れない労働者や、スマホ・ゲームばかりで運動能力が低下した若年者が増加しています。今はなんともないと思っていても、将来罹患するリスクはとても高くなります。病気になってしまったら、大好きなお肉が食べれなくなったり、友達と旅行にも行けなくなります…

養生の考え方を日常生活に取り入れることで病気を予防することができます。病気は「罹ってから治す」ではなく「かかる前に予防する」という方針です。ただし、養生はここでは終わりません。より一層健康になるための方向性を常に考え、行動していくことで、何年か先にはもっと元気になれるようにすることが養生の最終的な目標です。新しい年になったところで、今のご自身の生活を見直してみてはいかがでしょうか。そして、少しずつでも良いので、養生の考え方を取り入れた生活をしてみましょう。

次回は養生が現代日本の問題点を解決する!?かもしれないお話しをしようと思います。

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